第1巻 戦い済んで
過ぎ去りし日々の巻
日本人は鎖国を解いて世界を展望。4分の3が西欧諸国の植民地と化す現実に愕然。富国強兵を断行し和魂洋才で日清日露日中日米戦争を体験している。まさに不運と不幸の連続だった。第一巻には当時を実体験した人々の思念の形姿を表現し記録したい。
詩歌 Poems
短歌、俳句、歌詞、短詩、英詩ほか、時代時代を象徴するような世相を表現したものでしたら、演歌調のものでも結構です。演歌は明治初年、維新の大変動の中で世相や絶望を謳うなど、時代の記録ともなりました。晶子の「君死に給ふ」や真下飛泉の「戦友」にみる哀歌や満州や本学会に相応しい心情のあふれた詩歌を期待します。英詩歓迎。
創作 Stories
会員によるオリジナル作品。長くて8000字程度におまとめください。
やはり世相を反映したり、時の人情や風俗生態など後世の読者の心を打つテーマでお願いします。明治大正期のものを令和世代が読み解くとどう見えるか。浪漫の情熱や哀歓を単に同感するに終わらず、その背後に隠れた悲哀を読み取れるものにして欲しい。
評論 Criticism
明治大正から昭和の終戦の時期まで、日本人は当局や軍部の思想統制化に生きねばならなかった。それを読み取らねば、特攻兵士の遺書から真に訴えたい心情を汲み取ることは出来ない。文芸批評に限らず、映像論、世相、国際比較、戦争、災害、価値観、情報、交通など入れる。
随筆 Essay
会員によるオリジナル随筆
エッセイは単なる感想文とは異なります。作者の見識が問われます。知識量があるものより、事物をどう見るか。眼力があって書けたものは読んで面白い。世相を観察する目、自然現象や国際問題でもよい、そこに作者の鑑識眼があれば読みごたえがあるわけ。このジャンルは安易ではないから、筆の力量と申しますか、能力発揮の良き機会です。
研究論文 Thesis
研究論文は別記要領でお願いします
学会によっては、これが文学論文かと言いたくなるような出鱈目な論文が発表されている。
論理の展開が細密であればよい、参考資料が細密であればよいとする学者は本来文学者ではない。ただのマニアに過ぎない。浪漫学会では、研究論文でもデータの集積だけに長けたような論文は採用しない。それは浪漫という、論理というより感覚的な感性を無視してかかっているからである。
目次