みなさま、本日はようこそ。
古賀さんの1930年代は大恐慌のど真ん中だった。アメリカ株はガタ落ち。例えば最大手USスティールの株が$261から$21に、GEが$396から$34へと落ち、庶民は住宅担保で借りた金で株を買ってたが、ゼロになって路頭に。銀行倒産も多々で、貿易頼みのジャパンも失業者だらけ。古賀さんの処女作「影を慕ひて」の失恋悲話もそこから始まる。
今夕、銀座のジャズ界で鳴らしたジュン葉山が古賀メロディに愛を籠めて、ジャパンの歌の心のときめきを歴史と共に歌い上げる。時代精神というより、時代の心を、古賀政男の気持ちになって綴る。
さらに読む