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無力  高鳥奈緒   2024.1.8
 
成す術もなくて立ち尽くす
悔しくて もどかしくて
愕然と途方に暮れる
 
無力な自分を責めることしか出来なくて
手を差し伸べようにも届かない
どうか生きてほしい
 
掛ける言葉も届かない
出来ることは何なのか
見つけたいのに
見つからなくて
情けない小さな自分がいた
 
ただひたすら祈りながら
涙を呑むだけの無力
どうか生きてください
どうか生きてほしいから
 
枯れ枝でも生きる息吹を秘めているのに
この私の無力感は
一体全体何者なの?
復活の奇跡  高鳥奈緒   2024.1.8
 
たとえ枯れ木に見えても
その根は生きている
まだ諦めるには早いから
 
復活の奇跡を貴方の手で起こそう
たとえ枯れ木に見えても
水を欲しているかも知れない
見限らないで・・・
見棄てないで・・・
 
その根っこには秘めたエネルギーが残されている
決して根腐れさせないように用心しながら
片身に空を窺う魚のように
復活の機を手探りに
永らえば鼓動も息吹もときめきも
思い遣りと優しさで復活するの
 
 
枯れ木に花を咲かせましょう!
枯れ木に灰をまいた「はなさかじいさん」が軌跡を起こしたように
 
貴方の手で季節外れの花を咲かせてみようよ
復活の軌跡という素晴らしい感動を起こそうよ
貴方ならきっとできる
貴方だから必ずできると
私にささやきつづけるの
この枯れ枝が⋯
変化という「そのとき」  高鳥奈緒   2023.12.31
 
ひとは変化に戸惑う
ひとは変化を嫌う
ひとは変化に抵抗する
 
だけど変化を受け入れてみることが
「そのとき」なのではないかな
 
お馴染みの場所に居心地よく居たいのに
もう、ここから卒業と肩を叩かれてしまう
だから次のステージへと向かうのね
 
涙を流しても変化に抗えない
この場所に執着と未練を持ちながら
 
時が流れ振り返るとわかることもある
悲しみにも喜びにも全てには意味がある
 
生きる道のりは平坦ではない
常に変化の連続だから
 
微笑みでありがとう
昨日までのわたしや周りに
さよならしても・・・
 
真っ直ぐ前を向いて歩むよ
自分の道を・・・歩むよ
除夜の鐘  高鳥奈緒   2023.12.31
 
我が身に潜む汚れをも
心新たに大掃除したら
除夜の鐘に身を清める
 
ひとつ ゴーン・・・
ふたつ ゴーン・・・
 
鐘の音に耳を傾けて
今年も終わりを告げる
振り返る一年を浄化して胸に響く
 
静寂に心の平和を願う
今日の教えが明日の私をつくる
 
日々精進 日々新化
 
百八つの煩悩を打ち破って
足元を見つめる
 
新年に期待をよせて
また新しい自分に生まれ変わるよ
 
しんみりと しみじみと
ゴーン・・・と除夜の鐘なる
ひとりきりの大晦日
あきらめという答え  高鳥奈緒   2023.12.27
 
解決しない悩みなら
そっと、その手から放して
 
もう充分に悩んだのなら
いい加減、あきらめてもいい
 
答えの出ない結末も人生にはある
ピリオドを打つのは自分次第
 
期待しないこと
そんな時のポジティブは
自分を哀しく苦しめるから
 
時は流れているのに
前にも後ろにも進めない
迷路の中なら
 
あてのないものを待つこと
もうあきらめていい
 
自分を守るのは自分だけ
いくつ季節を待っても
帰らない
あきらめという答えを出そう