鬼怒川の流れ  高鳥奈緒
 
鬼怒川の清き浅瀬に流すのは恋の灯籠
感情という吊り橋が胸を揺さぶる
ただよう心がつかめなくて、やり過ごすのは無残な自分
 
でも本心は知っているつもり
だから本気で怒れない
こんな想いだけ似ているのよね、あなたと
 
愛は許すこころ
でも許すってことは、愛じゃないかも
あなたは、わたしの心を流す
わたし、許してないのよ
わかり合いたい
でもわからない
あなたとわたし
 
鬼怒川の流れにそっとこの気持ちを流してるの。