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花びら

花びら  高鳥奈緒   2024.3.28   桜吹雪の目黒川 今年も賑わうけれど 東横線の駅からひとり降りて 川沿いを人混みに紛れ歩く私 美しい満開の桜だけど 私の心は目黒川に落ちた 一枚の花びら。   流されて 流さ […]

うめの香り

うめの香り  高鳥奈緒   2024.1.17   ほのかなうめの香りは春の訪れ 冬山に彩りを添えて 柔らかな暖かい日差しの中 貴方と散歩したこの山道 小さな小梅は青空の下に映えて 貴方を求めて咲き乱れている私みたい 白 […]

「目黒川音頭」と「目黒川恋歌」

「目黒川音頭」と「目黒川恋歌」  作詩 濱野成秋   2024.3.21        序    音頭は元来、世俗がむき出しで成った歌謡である。  卑猥な風俗、隠さない心根さえも恥じらいも厭わずぶつけてこそ、本心で愛する […]

空き地

空き地  高鳥奈緒   2024.3.18   空き地でバラ線くぐってすりむき傷 泣きながら大きな水溜まり おろしたての白いズックも汚れたって 裸足で歩いてズックも失くしたから 母にもしかられたねお兄ちゃん   夏は住宅 […]

おもいをはせる

おもいをはせる  高鳥奈緒   2024.3.6   1.歌謡 相手をおもんばかり おもいをはせる 愛情は、そういうものなのかしら わたしが、わたしがと先走るのは 本物の愛じゃない幼い恋ね だから、おもいをはせるの あな […]

別れのエアポート

別れのエアポート  高鳥奈緒   2024.2.23   1. 後ろ姿が小さくなる 次はいつ会えるのかしら あなたの背中が悲しくて たまらなくこみあげて 涙で見えないわ   2. エアポートのデッキで 悲しいときは空を眺 […]

貝になった私の愛

貝になった私の愛  高鳥奈緒   2024.2.23   恐れも知らずに、この恋に飛び込んだ 未熟にも愛の海に溺れた私 たったひとり沈みゆく海の底 ゆっくりと、ゆっくりと沈む 報われることもない 哀しく泣きながら   愛 […]

春のバレリーナ

春のバレリーナ  高鳥奈緒   2024.1.29   すべてが目覚め心弾むよ 花の香りが辺りを漂わせ 景色は色鮮やかに明るく華やか 冬の寒さの中でも下準備している。   硬いつぼみが一気にほころんで 今にも咲く時を待つ […]

あるく

あるく  高鳥奈緒   2024.1.16   赤ちゃんのときやっと寝がえり出来て 匍匐前進ほふくぜんしんして褒められ ハイハイして喜ばれ 立ち上がり、尻餅ついて励まされ つかまり立ちして嬉しくて 伝い歩きして世界が広ま […]

天使と悪魔

天使と悪魔  高鳥奈緒   2024.1.21   天使が私にささやく 正しく生きよ 人に真心を尽くせと   つまずいて悪魔が現れた だから信じるなといっただろう ほら、お前だけ傷ついたと   天使は黙って微笑んでいた […]