うめの香り  高鳥奈緒   2024.1.17
 
ほのかなうめの香りは春の訪れ
冬山に彩りを添えて
柔らかな暖かい日差しの中
貴方と散歩したこの山道
小さな小梅は青空の下に映えて
貴方を求めて咲き乱れている私みたい
白、赤、桃色の小梅・・・どの色もいいね
貴方は選べないみたい気の多い人みたいだった
私は、貴方にとって何色の花だったの
あの頃のように仲良く歩きたい
今年のうめの花は誰と見ているの
きっと私とは違うタイプの色の小梅ね
醜いやきもちを焼かせる貴方を許せない
うめ香る季節には悲しい涙の雨が降る