良寛の相聞歌

良寛の相聞歌                      日本浪漫学会副会長 河内裕二     一 歌人良寛    良寛(一七五八ー一八三一)は江戸時代後期の禅僧で、優れた書家、詩人、歌人でもあった。生涯寺を持たず簡素な草 […]

日本浪漫歌壇 秋 霜月

日本浪漫歌壇 秋 霜月 令和六年十一月十六日        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    四年に一度と言えば、オリンピックを思い浮かべる人が多いだろう。今年はパリでオリンピックが開催された。最もメダルを獲得し […]

別れの背景

歌謡『夜のプラットホーム』に見る   別れの背景  橘かほり     壱.星はまたたき 夜深く     鳴り渡る 鳴り渡る     プラットホームの 別れのベルよ     さようなら さようなら     君 いつ帰る   […]

女の半生涯

歌謡『赤い靴のタンゴ』に見る   女の半生涯  橘かほり     壱.誰が履かせた 赤い靴よ     涙知らない 乙女なのに     履いた夜から 切なく芽生えた 恋の こころ     窓の月さえ 嘆きを誘う    この […]

雨月物語 断章 朽木篇

雨月物語 断章 朽木篇                    橘かほり     人の世は断章で出来ている。  起承転結がありそでない。  世の中が騒乱の渦の中で生きる家族なんぞ、気の毒だが、そこに確かな拠り所など、縋れる […]

「湯の町エレジー」と大戦直後の日本人

「湯の町エレジー」と大戦直後の日本人                    橘かほり(作詞家)     古賀メロディの歴史歌謡を受け継いで     はじめに    その熱意にほだされて筆者は何曲作詞したことか。そのどれも […]

淡谷さんも、ジュン葉山君も涙ながらの失恋の歌

淡谷さんも、ジュン葉山君も 涙ながらの失恋の歌                    濱野成秋    今に遺る淡谷のり子の歌を聞くと、彼女の自画像を見ているようだ。  恋人との悲しい別れが胸に迫る。ジュンちゃんが淡谷のり […]

日本浪漫歌壇 夏 水無月

日本浪漫歌壇 夏 水無月 令和六年六月二十二日        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    来月に新しい紙幣が発行される。約二週間後のことであるが、とくに盛り上がっている様子もない。そもそもお札で重要なのは金 […]

古賀メロディと浪漫詩②

古賀メロディと浪漫詩②          日本浪漫学会会長 濱野成秋   人生の並木路     一、泣くな妹よ 妹よ泣くな     泣けば幼い二人して     故郷を棄てた かいがない    歌詞も曲もまるで古賀さんが作 […]

日本浪漫歌壇 春 皐月

日本浪漫歌壇 春 皐月 令和六年五月十八日        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    数字を語呂合わせにするのはよくあることで、本日五月十八日は、「五」と「十」と「八」で「ことば」となり、日本記念日協会は五 […]