貝になった私の愛
貝になった私の愛 高鳥奈緒 2024.2.23 恐れも知らずに、この恋に飛び込んだ 未熟にも愛の海に溺れた私 たったひとり沈みゆく海の底 ゆっくりと、ゆっくりと沈む 報われることもない 哀しく泣きながら 愛 […]
貝になった私の愛 高鳥奈緒 2024.2.23 恐れも知らずに、この恋に飛び込んだ 未熟にも愛の海に溺れた私 たったひとり沈みゆく海の底 ゆっくりと、ゆっくりと沈む 報われることもない 哀しく泣きながら 愛 […]
病床十題 濱野成秋 2024.2.22 心臓にやや圧迫感あり。近隣の病院へ。直ちに手術を言い渡され戸惑いながら入院となる。この病床、果たして真の深層はいかに。その真相知れずして、かかる古びた病棟にて切開手術を […]
春のバレリーナ 高鳥奈緒 2024.1.29 すべてが目覚め心弾むよ 花の香りが辺りを漂わせ 景色は色鮮やかに明るく華やか 冬の寒さの中でも下準備している。 硬いつぼみが一気にほころんで 今にも咲く時を待つ […]
あるく 高鳥奈緒 2024.1.16 赤ちゃんのときやっと寝がえり出来て 匍匐前進ほふくぜんしんして褒められ ハイハイして喜ばれ 立ち上がり、尻餅ついて励まされ つかまり立ちして嬉しくて 伝い歩きして世界が広ま […]
日本浪漫歌壇 秋 神無月 令和五年十月二十一日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 筆者の家の近くに市の郷土博物館がある。博物館内にはプラネタリウムもあるが、先月からプラネタリウムは改修工事のため閉館 […]
日本浪漫歌壇 秋 長月 令和五年九月十六日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 今年は関東大震災発生から百年目にあたる。地震が起こった九月一日は現在、防災の日に定められている。大震災と名付けられた大規 […]
どん底節 北見薫 2024.1.24 ずずずん ズンドコ どどどん ドンゾコ 俺っちさっぱりドンドコドン ついてないない今日もまた チャンス逃して酒びたり どん底だったら這い上がろ いうけど底なしどん底じ […]
日本浪漫歌壇 夏 文月 令和五年七月二十二日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 日本の福岡で水泳の世界大会が行われている。水泳では競泳に注目が集まることが多いが、飛込や水球など他にも競技はある。数日 […]
天使と悪魔 高鳥奈緒 2024.1.21 天使が私にささやく 正しく生きよ 人に真心を尽くせと つまずいて悪魔が現れた だから信じるなといっただろう ほら、お前だけ傷ついたと 天使は黙って微笑んでいた […]
目黒川情話 奈良みづゑ 2024.1.17 桜吹雪の目黒川 今年も紬つむぎに半幅帯で 川面に映す襟足視れば うす桃色の花びら一つ 残照のこりび照らす女肌 春の嵐に揺れて舞う 東山橋ぼんぼり灯り いついつまで […]