古代遺跡にみる浪漫     2024.4.8
 
衣笠洋画研究所主宰の画家田所一紘氏は今更紹介するまでもない著名な洋画作家であるが、近年インド、ネパール、タイの寺院を実地踏査してその重厚な彫刻を刻み込んだかと思えるほど濃厚な筆致で描き出す。そこに歴史に伴う浪漫が浮き彫りにされ、その目で日本の法隆寺を描くことで、彩色の美を余すところなく描出、悠久の美とはかくありなんの感あり。田所画伯と濱野会長とは長年の友であり、四点の掲載は無論、田所氏の快諾を得た上でのことである。