翔ぶのよ、夜空を  高鳥奈緒
 
いつから想像の翼を落としたの?
あなたが幼い頃、背中に持っていた想像という翼
大人になったら想像の翼はもういらないの?
大人だからなおのこと、想像の翼で自由にはばたけるのに
もっともっと自在な自分になれるはず
あなたの背につけて想像の世界に翔びたいのよ、わたしは…
 
Fly, fly, fly…
Away over the rainbow…
 
沢山の誤解、ほんの些細なことで傷つきひっそりと飛ぶわたし
水溜りに雨の波紋
湖にさざなみ
心は翼の先端よ、ほら、ほら、湖のきらめきを浴びて
心無い言葉いちいち反応して翼が揺れる
でも立て直せるんよ、少し離れて自分を
心の避難所は永遠のネバーランド
夜空も翔ぶのよ、街の灯火のうえを