ユキノシタ  高鳥奈緒
 
梅雨の晴れ間
二人の旅路は奇跡
訪れた縁結びの神社
何も考えずに二人手を合わせた
 
わたしより長く手を合わせていた彼を
横目で見ていたわたし
ずっと傍にいたいから
わたしもまた手を合わせた
 
境内の石垣に二つ寄り添うユキノシタ
岩にひっそりと咲いていたユキノシタ
この花になりたい
真っ白な可憐なユキノシタに