暗い運命さだめ  北見 薫   2023.8.1
 
日光街道の杉の並木道
夜明けの蒼き森を抜けて
あなたと共に走り抜けた
まだ長くこの道は続くから
ずっと行く先だけを見つめる
神の住む国は森の果てにあるという
閉塞気味で呼吸し辛い
僕の魂は敏感にそれを感じているから。
 
同じ時を過ごす運命さだめ
暗い運命は二人で分けてと、詩人は言った
共に暮らそう昔の儘でと
それはままならぬ恋の旅路だと知っていて
幻にしたくないからなんだろう
固くきつく指と指をからませ
君は無言のままで言う。