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情けない奴  高鳥奈緒   2023.8.3
 
混濁した意識の中で
目覚めると
いつもの病院の天井
ああ、生きてる
生きてしまった
情けない奴だよ、わたしって。
 
足元に誰かいる? あ、看護師さん
私が意識を戻したこと、喜んでくれてる、連絡の眼が輝いて
私はオムツ替えの最中だった
手を縛られたベットの上で
数日間、
意識不明だったわけね
 
自分のしたこと、少しずつ思い出す
生き恥をさらして愚か者めが
知らない誰かに迷惑をかけ
救われた情けない奴だった…
看護師さん、有難う…
あふれる涙
堪えきれない…
追いつかない心で
生かされた意味を考える
情けない奴なのに、その心に詩の文句が次々分け入ってくる…
So it Goes.  高鳥奈緒   2023.8.1
 
もう人生の半ばかな
いやまだまだだ
どんな風に生きようか
考えだすときりがない。
生き方って、自然に委ねるしかないもの
So it goes. って、ボネガットさんも言ってた。
だから素直になる時がけわしいんだ。
 
あらがわないし逆らわないし
誠実に思いやりの心をもってやっているのに。
それをわかっている自分って
最終的に甘えがあるから?
今は模索中。
生き方に正解なんかない。So it goes.なのだ。
生きるって、だから楽しいようで心底しんそこ苦しい。
救けを呼んでも誰も振り返らない・・・So it goes.
希望  高鳥奈緒   2023.7.29
 
自分の世界を持とう!
好きな事、なんでもやってみたいな!
人は人、自分は自分
自分の好きな事を考えているとワクワクする
時間があっという間に過ぎていく
そんな時間は最高!
考えて感じるうちに夢が一歩近づくよ
ほら、こんなにたくさん広がる
一つでも実行しよう!
小さなことでも自信に繋がる
小さな積み重ねは大きな自信になるのね!
もし弱気になったとしても臆病という病に負けないで
私は、勇気をもちたい
何もできないまま死ぬなんて嫌だもの
希望をもって自分を信じたい!
津軽のお盆休み  高鳥奈緒   2023.7.29
 
厳かな津軽のふるさと
人々は亡き人を想う
心づくしの御膳を捧げ
敬いの御心で手を合わせ
死者の魂を呼び覚ます
 
夕暮れ時にお囃子が遠くに聞こえた
急いで窓から顔を出すわたし
今年もきたきた
町を練り歩くねぷた祭りの山車
色鮮やかで美しい力強い絵師の技
掛け声の威勢良さで盛り上がる
 
いつもは静かなリンゴの町も
今宵は死者魂と群衆の魂が一つになる
心を揺さぶる太鼓が鳴り響く
あっという間に通り過ぎていった
津軽のお盆休み…
化粧  高鳥奈緒   2023.7.29
 
何時ものように鏡の前で化粧する
化粧すると不思議ね
魔法のスイッチ入る
毎日、違う私を発見する
紅の色を変えたら
いつもと違う自分になれる
 
だからこそ色を変え角度変え色々と試すのよ
今日は、なりたい私に変身したかしら
 
私の顔ってどんな顔?
切ない瞳で貴方を見つめてもいいですか?