エントリー - staff

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短歌雛型(1)

 令和二年二月二十六日掲載(No.1926)         濱野成秋   終戦の想い出(これはホームページ冒頭の一首のプロトタイプ) 戦いくさ敗れ父母哭き稚児の稲田里いま他人よそびとの我勝ちに住み   秋となり 稲束を […]

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エッセイ雛型

2020.2.26 “山路来て”二題 会長 濱野成秋 2013年の頃か、私は京都外大で若者相手に俳句を二つ黒板に書いた。日本文化を紹介するアウトバウンド教育の一環である。 山路来てなにやらゆかしすみれ草 芭蕉 山路来て独 […]

曠野の雪 濱野成秋

濱野成秋    室生の春はまだあさい。狭霧が谿たに沿いにたゆたい、垂れ籠こめるとみせかけながら、ゆっくり塔堂のほうに這い昇ってゆく。流れは鳴りを潜め、霧が徐々に川面をたち去ってくれるのをじっと待っていた。 寺に向かう太鼓 […]