とっ捕まえたら離さない
 
                橘かほり
【壱】
ここは保土ヶ谷 戸塚まえ
あなたが決めた 隠れ家よ
鎌倉族には 目立たない
逗子に通う子も 気にしない
だったらいいわ と言ったきみ
だったらどうして ほっとくの
あなたとわたしの 愛の巣を
 
【弐】
なによ泣きべそ 言いわけね
息子が受験 仕方ない
話題にしないで しあわせを
砕けて散るの 願うのか
幸せ大事に 抱く気なの
そんなの厭かい 嫌いかい?
わたし泣きたい いじわるしたい
 
【参】
戸塚前なら いいわねと
言ったわたしが 馬鹿だった
せっせと カクテル アリガトウ
キュラソー マティーニ ハイボール
戸塚前だから 離さない?
そうよ保土ヶ谷 程がよい
でもなそろそろ 退け時か
 
【リピート】
とっ捕まえたら 離さない
俺も覚悟を決めなくちゃ
いいえこのまま このままでいいの
(顔を見合わせて、小声で)
僕の幸せ 嫌いだろ?
いいわあなたが いいのなら
(正面向いて、大きく)
夢があるから 好きだから

                  ©July 20, 2024日本浪漫学会

  白菊は香れる生涯いのち 橘かほり
 
シシリアから 坂道くだ
霞町かすみちょうの 谷のひだり手
わが春に 迷いを語る
菊一輪 聞き入る風で
 
鉢は欠け 転がりたるを
持ち帰り 棚の静寂しじま
たれそ知る その後の日々や
いかばかり 迷ひてはかな
 
今ぞ知る 幼心おさなごころ
白菊は 香れるいのち
歌姫よ 恋路をでよ
孤独寝ひとりねの 夜は時雨れる

             ©JAR.July 21,2024

作詞 橘かほり 作曲 ジュン葉山 2024.7.15

 
1.日暮れに紅い灯 点々と
  滲むホームの 窓明かり
  ママン 待ってて 御免ね遅くて
  もつれた髪を 振り乱し
  奔る娘は まだ悪い子なの?
 
2.モノレールに駆け込み ガタゴト動く
  観音様が 追いかける   
  そんなの厭よ 赦して逃して
  幼いころから ママンに迷惑
  それを見届ける気 かんのんさまは
 
3.いのち召されても 来ない気か?
  もう手遅れだよ しょうがない奴め
  兄や妹の眼が語る とどうだ
  ママンのお目目が ぱっちり開く
  涙で笑って このわたしに
 
(repeat)
  元気になるわと おつむを撫でる
  あなたのお顔は かんのんさまみたい
  まだまだ生きるわ あなたがいるもの

作詞 橘かほり 作曲 ジュン葉山 2024.7.4

 
1.雨は降る降る 日暮れの浜辺
  灯火ひとつ 濡れて泣く
  あなたがくれた さくら貝
  テラスに置くと すすり泣く
  すがってくるの 私のむねに
 
2.岐れて二人 いつの日か
  還ると言うの 耳もとで
  そんなの嘘ね 吐息で判る
  かわいい子たち 生きがいね
  空っぽ貝が わたしなの
 
3.二度とないのね 激しい宵は
  移ろい変わる 浜辺の砂丘
  もとほり歩く なぎさ橋
  もう来ないで 来ないで 来ないでいいの
  濡れてさよなら なぎさ橋

作詞作曲 ジュン葉山 2024.7.3

 
クローゼットの断捨離
始めたら止まらない
懐かしいバブルのグッズ見て手が止まる
ワンレン ボディコン ハイヒール
ポワゾン辺りに撒き散らし
あの頃の私今よりずっと元気だった
女だからもう一度 直球勝負
静かな老後は似合わない
イケイケハートもう一度点火させて
これから一花 咲かせるわ
 
賑やかだったダンスのフロア
踊り上手はお立ち台
流行りのナンバー今でも口ずさめるわ
5時から男にオヤジギャル
浮かれた時代と言うけれど
あの頃のみんな今よりずっと輝いてた
女だからもう一度直球勝負
静かな老後は似合わない
イケイケハートもう一度点火させて
これから一花 まだまだ一花
必ず一花 咲かせるわ!