若き日の六本木
 
                濱野成秋  作詞
                ジュン葉山 作曲
 
シシリアの 坂道くだ
霞町かすみちょうの 谷のひだり手
わが春の 迷いを語る
一輪の 菊ぞ聞きゐて
 
鉢は欠け 転がりたるを
持ち帰り 棚の静寂しじま
たれそ知る その後の日々や
いかばかり つらはかな
 
今ぞ見る 幼心おさなごころ
白菊の 遺れるいのち
歌姫の 恋路をでつ
孤独ひとりの 夜や時雨れて
                  ©2024・09・09登録
  羽二重餅はぶたえもちポーニョポニョ
 
                橘かほり  作詞
                ジュン葉山 作曲
【壱】
羽二重餅 ポーニョポニョ
お宮で賑やか ペッタンコ
みんなで でんぐり返して
も一つ食べて ニッコリコ
 
【弐】
羽二重餅 ポーニョポニョ
お寺でこっそり ゴッツンコ
みんなで泣きべそ ごめんなさい
も一つゴツンで ニッコリコ
 
【参】
羽二重餅 ポーニョポニョ
峠のお宿で ピッタンコ
皆さ村中で お祝いさ
孫も曾孫ひまごも ニッコリコ

                  ©JAR. August 26,2024

  とっ捕まえたら離さない
 
                橘かほり
【壱】
ここは保土ヶ谷 戸塚まえ
あなたが決めた 隠れ家よ
鎌倉族には 目立たない
逗子に通う子も 気にしない
だったらいいわ と言ったきみ
だったらどうして ほっとくの
あなたとわたしの 愛の巣を
 
【弐】
なによ泣きべそ 言いわけね
息子が受験 仕方ない
話題にしないで しあわせを
砕けて散るの 願うのか
幸せ大事に 抱く気なの
そんなの厭かい 嫌いかい?
わたし泣きたい いじわるしたい
 
【参】
戸塚前なら いいわねと
言ったわたしが 馬鹿だった
せっせと カクテル アリガトウ
キュラソー マティーニ ハイボール
戸塚前だから 離さない?
そうよ保土ヶ谷 程がよい
でもなそろそろ 退け時か
 
【リピート】
とっ捕まえたら 離さない
俺も覚悟を決めなくちゃ
いいえこのまま このままでいいの
(顔を見合わせて、小声で)
僕の幸せ 嫌いだろ?
いいわあなたが いいのなら
(正面向いて、大きく)
夢があるから 好きだから

                  ©July 20, 2024日本浪漫学会

  白菊は香れる生涯いのち 橘かほり
 
シシリアから 坂道くだ
霞町かすみちょうの 谷のひだり手
わが春に 迷いを語る
菊一輪 聞き入る風で
 
鉢は欠け 転がりたるを
持ち帰り 棚の静寂しじま
たれそ知る その後の日々や
いかばかり 迷ひてはかな
 
今ぞ知る 幼心おさなごころ
白菊は 香れるいのち
歌姫よ 恋路をでよ
孤独寝ひとりねの 夜は時雨れる

             ©JAR.July 21,2024

作詞 橘かほり 作曲 ジュン葉山 2024.7.15

 
1.日暮れに紅い灯 点々と
  滲むホームの 窓明かり
  ママン 待ってて 御免ね遅くて
  もつれた髪を 振り乱し
  奔る娘は まだ悪い子なの?
 
2.モノレールに駆け込み ガタゴト動く
  観音様が 追いかける   
  そんなの厭よ 赦して逃して
  幼いころから ママンに迷惑
  それを見届ける気 かんのんさまは
 
3.いのち召されても 来ない気か?
  もう手遅れだよ しょうがない奴め
  兄や妹の眼が語る とどうだ
  ママンのお目目が ぱっちり開く
  涙で笑って このわたしに
 
(repeat)
  元気になるわと おつむを撫でる
  あなたのお顔は かんのんさまみたい
  まだまだ生きるわ あなたがいるもの