本歌取り。ためらふ心と訪なふ人を想ひて
苔はらひ棕櫚縄結びし関守の水面に映る手弱女の袖   葉山 成秋
苦悩も憤怒も忘れまじペンに託せし吾滅びても
吾がペンも吾が書もゐるをる寄り添ひぬ何処いずこぞ吾だけ旅立つ朝まで
葉山 成秋