近作詠草11

 近作詠草11 令和二年一月十一日 (No.1936)              濱野成秋   歌人三井茂子より四首たまはり、その壱苔の歌 苔むした石に落ちたる一凉の   椿語るがに静もる初冬   茂子   本歌取り。た […]

近作詠草10

 近作詠草10 令和二年八月二十五日 (No.1936)              濱野成秋   もうボロか捨てる仕草で目を泊めて わが友は人とは限らぬこの下着     諍いの日も小躍りの日も   この家こそ安住の地と定 […]

近作詠草9

 近作詠草9 令和元年八月二十五日 (No.1934)              濱野成秋   我と長年過ごせし某氏の御心を思いやり 産土うぶすなを厭ひ越し来て早や五十路いそじここぞ侍はべらふ煮魚を喰ふ   その目に師と […]

近作詠草8

 近作詠草8 令和元年七月六日 (No.1932)    以下、すべて7の本歌と。 濱野成秋     今やデスクにも背かれるや? なんの。 幾年をこの書き机に背ぐくまる   そは徒いたずらに汝なが死を問ふや   想いの糸 […]

近作詠草7

 近作詠草7 令和元年六月二十六日 (No.1932)              濱野成秋     今や日記とは後世に語り掛けるデバイスか 日記もて書き遺すべく一隅の    デスク密しづかに吾が死ぬるを待つ 成秋   想 […]

近作詠草6

 近作詠草6 令和元年六月十九日 (No.1931)          濱野成秋     父が着物姿で裏の畑。幼児の吾は 畑打つは父の着物ぞバケツ持て      水やる稚児は吾の筈なる   空襲の焼け跡にゐた父が芋畑を作 […]

近作詠草5

 近作詠草5 令和元年六月十七日 (No.1930)          濱野成秋     春の砂塵に 砂あはれ雨粒ともに指の腹      黄なるを厭はめ同胞はらからの身で   暗春の嵐に戸惑ひて 春草の俄かに降りくる天あ […]

近作詠草4

 近作詠草  濱野成秋 令和元年六月五日 (No.1601)     己こそと思へば何やら滑稽に走る 他人ひとはいさ吾は勝手と言ひ聞かせ      宵の飯碗たひらげにける   成秋   暗い食堂に無心なる早乙女に出逢ひて […]

近作詠草3

 近作詠草3 令和元年六月一日 (No.1928)          濱野成秋     早春に生きがひを求められ まどろみの長き褥しとねの朝ぼらけ      斑はだら雪視ゆ現うつつもの憂し  成秋   厳寒に迷ひ出でて […]

短歌推薦(1)

 令和二年三月十四日掲載(No.1926)   醍醐寺三宝院住職 斎藤明道         弟子 濱野成秋詞書   明道翁は我が人生の師とも言えるお方様。ご自分の悩みを隠さず 述べるをためらわず、生きる切なさを歌に託され […]