暗い運命さだめ  北見 薫   2023.8.1
 
日光街道の杉の並木道
夜明けの蒼き森を抜けて
あなたと共に走り抜けた
まだ長くこの道は続くから
ずっと行く先だけを見つめる
神の住む国は森の果てにあるという
閉塞気味で呼吸し辛い
僕の魂は敏感にそれを感じているから。
 
同じ時を過ごす運命さだめ
暗い運命は二人で分けてと、詩人は言った
共に暮らそう昔の儘でと
それはままならぬ恋の旅路だと知っていて
幻にしたくないからなんだろう
固くきつく指と指をからませ
君は無言のままで言う。
希望  高鳥奈緒   2023.7.29
 
自分の世界を持とう!
好きな事、なんでもやってみたいな!
人は人、自分は自分
自分の好きな事を考えているとワクワクする
時間があっという間に過ぎていく
そんな時間は最高!
考えて感じるうちに夢が一歩近づくよ
ほら、こんなにたくさん広がる
一つでも実行しよう!
小さなことでも自信に繋がる
小さな積み重ねは大きな自信になるのね!
もし弱気になったとしても臆病という病に負けないで
私は、勇気をもちたい
何もできないまま死ぬなんて嫌だもの
希望をもって自分を信じたい!
俺の葛藤  北見 薫   2023.7.30
 
これを言ったら
こう返される
 
ああ言ったら
ああ返されそうで
 
何も言えなくなった
俺の心
葛藤ばかりの自分  北見 薫   2023.7.31
 
誰かに届けたい自分の真心
十年もの年月、床に伏せてしまった
人にしてもらうばかりの人生だった
いったいこんな人間に何ができるのか
不甲斐なくて情けない葛藤ばかり
 
手のひらをじっと見つめて固く握りしめると
気がつけばもうこんな年になっていた
焦りだけが胸によぎる
その時バタバタとはばたく鳥は
ムクドリだ
 
そんなにも慌ててどこへ行く
この私を置き去りにして
メタセコイヤの森の果てへ消えていった
ヘリコプターが私を現実界へと呼び覚ます
再び静寂に戻った午後の緑地
自分に葛藤  北見 薫   2023.7.31
 
誰かに届けたい私の真心
十年もの年月、床に伏せてしまった
人にしてもらうばかりの人生だった
自分に葛藤がある
いったいこの私に何ができるのだろう
不甲斐なくて情けない葛藤がある
手のひらをじっと見つめて固く握りしめた
気がつけばもうこんな年になっていた
焦りだけが胸によぎる
その時バタバタと鳥は急いだ
ムクドリよ
ムクドリたちよ
そんなにも慌ててどこへ行くのか
この私を置き去りにして
メタセコイヤの森の果てへ消えていった
ヘリコプターが私を現実的な世界へと呼び覚ます
再び静寂だけが戻った午後の生田緑地