まぼろしの御座所

濱野家治家記録(エッセイ)    まぼろしの御座所 濱野成秋     大正初期、山持ちの惣領息子が養子に出され    父濱野定雄は1907年岐阜県揖斐郡小島村にあった所家の長男として生まれた。祖父の姓は所。名は弥太郎。生 […]

日本浪漫歌壇 冬 如月

日本浪漫歌壇 冬 如月 令和四年二月十九日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    歌会の行われた二月十九日頃から二十四節気では雨水となる。降る雪が雨へと変わり、積もった雪や張った氷が溶け始めることを […]

日本浪漫歌壇 冬 睦月

日本浪漫歌壇 冬 睦月 令和四年一月二九日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    一月は一年で一番寒い月である。気象庁によれば、昨年の一月の東京の平均気温は五・四度だが、今冬は全国的に例年より気温が […]

日本浪漫歌壇 秋 霜月

日本浪漫歌壇 秋 霜月 令和三年十一月二七日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    毎年十二月になると清水寺でその年を表す漢字が発表されるが、アメリカでは辞書大手のメリアム・ウェブスターが、十一月中 […]

日本浪漫歌壇 秋 神無月

日本浪漫歌壇 秋 神無月 令和三年十月十六日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    「読書の秋」という言葉がある。言葉の由来とされる韓愈の漢詩の一節「灯火親しむべし」は「秋の夜は灯りをともして読書す […]

自分に内在するサロメ

『白亜館の幽霊』作者  濱野成秋      ワイルドの『サロメ』は出版後百年を経ても読者の憑りつく魔物である。僕には2度にわたって憑りついた。最初は大学1年のころ、まだ僕が大阪から東京に出てきて間がない少年だった。血の滴 […]

河内は吾らが故郷なれば

濱野成秋 警鐘作家伝記。堺市丈六出身   本文はこちらをクリックしてください。

日本浪漫歌壇 夏 文月

日本浪漫歌壇 夏 文月 令和三年七月十七日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    歌会前日に気象庁が関東甲信地方の梅雨明けを発表した。今年は梅雨入りが平年より一週間ほど遅かったが、明けるのは三日ほど […]

人生を詠う

人生を詠う              九州支部長 市川郢康      母は昭和34年1月に華道家元池坊より華道教授職1級の免許を取得している。その後亡くなる直前まで裏庭に植えた四季折々の花を使って、お弟子さんたちに生け花 […]

日本浪漫歌壇 夏 水無月

日本浪漫歌壇 夏 水無月 令和三年六月十九日収録        記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二    歌会の当日は雨だった。関東地方も数日前に梅雨入りが発表されていたので雨が降るのも仕方がない。雨が続くことで逆に六月 […]