行き方知れぬ雲の果てを
行き方知れぬ雲の果てを 高鳥奈緒 2023.8.3 混濁した意識の中 知っている何時もの病院の天井が 被いかぶさって ああ、生きてる 生きてしまった 情けない者 足元には看護師さん 私が意識戻したこと確認し […]
行き方知れぬ雲の果てを 高鳥奈緒 2023.8.3 混濁した意識の中 知っている何時もの病院の天井が 被いかぶさって ああ、生きてる 生きてしまった 情けない者 足元には看護師さん 私が意識戻したこと確認し […]
日本浪漫歌壇 夏 水無月 令和五年六月十七日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 歌会当日は晴天となったが、梅雨晴れといった感じではない。気温がぐんぐん上昇し、三十度を超えた。まるで夏である。三十度以 […]
日本浪漫歌壇 春 皐月 令和五年五月二十七日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 今月八日より新型コロナウイルス感染症は季節性のインフルエンザと同じ位置づけとなった。確かに猛威を振るっていた時期と比べ […]
日本浪漫歌壇 春 卯月 令和五年四月八日 記録と論評 日本浪漫学会 河内裕二 四月八日はお釈迦様が生まれた日とされ、寺院では誕生を祝う灌仏会という仏教行事が行われる。お釈迦様は生まれ落ちてすぐに七歩歩 […]
鈴虫さんが誘うのに 高鳥奈緒 2023.8.20 夜明けの鈴虫の声 鈴の音ね、だから 鈴虫というのと虫さんがいう。 秋が知らないうちに足元にやってきてる、ほら りんりん しゃんしゃん りんりん しゃんしゃん。 […]
悲しみの亡霊さん 高鳥奈緒 2023.8.19 悲しい理由がみつからないのに 心が泣いている 瞳もいっしょに泣き出したら なぜだか少し解かりかけた。 この悲しみは過去たちの亡霊なんだ 私を過去たちの真ん中におい […]
新しい私 高鳥奈緒 2023.8.17 新しい朝を迎えるように 新しい私が今日も生まれるの。 昨日までの事は全て過去だから いつかそっと想い出せばいいの。 過去に執着している時間はない だって時は待って […]
夏の通り雨 北見 薫 2023.8.7 心潤こころうるおしてくれ。 この枯渇した心の渇きを 俺を満たす夏の通り雨様よ。 雨空に向けて面つらを向けてると、 大粒の雨が痛い。 俺はそいつに混ぜて 涙ぼろぼろ。 […]
ともだち 高鳥奈緒 2023.8.10 ほんとうに辛い時に はじめて気がついたの 周りにいる友達という存在が 何よりもわたしを慰める 自分の時間も惜しまずに 寄り添ってくれるあなた あたたかな居場所を見つけ […]
情けない奴 高鳥奈緒 2023.8.3 混濁した意識の中で 目覚めると いつもの病院の天井 ああ、生きてる 生きてしまった 情けない奴だよ、わたしって。 足元に誰かいる? あ、看護師さん 私が意識を戻したこ […]