人生って  高鳥奈緒   2023.7.6
 
どうやって生きてきたのだろう
たった一つの困難が
いま私の前に壁になっている…
 
いつまでもこんな所に居ちゃだめだ
それはわかっているつもりだけれど
逃げ道も抜け道も見つからない
この苦しみをどうしようか
もがいても、もがいても
解決など見当たらない
まるでもつれた毛糸玉だ
 
もっと手放して俯瞰して遠のけて
もつれた毛糸をほどきたくて
でもほどけないから
情けなくて悲しくてみっともない
小さな自分がいる
せめて時よ、早く過ぎてよ!
楽しい時間は、あっという間だというのに
皮肉にも残酷にも、ゆっくりと感じている時間
毛玉がもつれて私の首を締め付ける
苦しい、他に出来る事見つけなくちゃ
目を背けて自分の舵を切りなおす
この苦しみを放置したまま
生きるって一筋縄ではいかない
どんな困難も乗り越えてきたというのに
わたしはもっと強いはずよ
試練の多い私の人生
人生ってままならない
それが人生なんだって
自分に言い聞かせて
じっと見る手帳のページ…
向日葵の花のように  高鳥奈緒   2023.7.3
 
梅雨明けても晴れぬこころ
わたしのこころは梅雨空まま
今年も暑い夏が来たのね
どんな夏を迎えるのだろう
 
向日葵の咲く浜辺
太陽に向かって大輪の花
わたしもこんな風に生きられたら
お天道様に顔を向けて
 
堂々として誇らしげに
自分らしく咲きたいの
向日葵の花のようになりたい
自分って、本当になれるの?
ワインディングロード  高鳥奈緒   2023.7.3
 
早朝の道志に
峠を越えてやって来た
初めてのツーリングは
あなたが教えてくれたね
今はただ一人で走る
ここにあなたがいそうで
ここであなたを感じたくて
 
緑の深い山奥まで
ひとりワインディングロード走る
やっぱりあなたの後ろ走りたい
同じ車種見つけると目で追ってしまう
暗い空が徐々に明るくなって日が昇る
道の駅でほんの少しの休憩
背中に朝陽が熱くなり痛い
澄んだ空気に深呼吸して
見上げた青空は真白な細い曇
ひばりのさえずりも賑わう
さあ、もう一走り山中湖畔へと
わたしの低いエンジン音が森の静寂を遮る
バイカーの人の群れに紛れて
わたしは女だと驚いた目で見られるけれど
ワインディングロード一緒に走る
どんなにキツイカーブでも走れるのよ
 
それは、あなたが背中で教えてくれたこと
強がりじゃなく怖くないわ
むしろ楽しさ教わったの
ここにあなたが居たらと・・・
涙で前が見えないよ
涙のワインディングロード
またいつかのように
あなたと越えたい
道志のワインディングロード
涙の数だけ  高鳥奈緒   2023.7.4
 
涙もいろいろ
悲しいだけが涙じゃないのね
いまは悲しくてやりきれないけど
今迄いろんな涙を流したわ
 
何かに夢中になって頑張った涙
感動の涙
嬉しい涙
叶わぬ夢に破れた時の涙
悲しみの涙
大切な人を失った喪失の涙
ありがとうと感謝の涙
切ないお別れの涙
悔しい涙、許せない自分に涙
怒りの涙、恨み嫉みの涙
優しさ溢れる涙、同情の涙
孤独な寂しい涙、不安な涙
わかって欲しい気持いろいろ
感極まる涙の数々
みっともなく泣いたり美しく泣いたりして
忙しく溢れ出す涙の数々
胸がいっぱいになる涙のぶん涙もいっぱいあったわ
ただ理由もなく泣きたくなる夜もあるけれど
そうやって泣きながら今日があるのね
人は生まれた時の涙から始まって
涙とともにゆっくりと成長するのかな
私は強くなれる
私は強くなりたいのよ。
トラウマのギャグ  高鳥奈緒   2023.7.1
 
世間知らずのお嬢様と人はいう
否定しない
見た通りでいい
本当の私は、私しか知らない
この苦しみは私だけのトラウマ
心の傷の深さは変わらないけれど
時の経過が和らげていった
心の奥に鍵がかかっているの
で、その奥には、寅と馬が住んでいるわ。
 
私、今日も上手く笑えた
でも心の瞳はいつだって泣いてるの
声にならない心のSOS
当てのないSOS
自分を救うのは、自分だった
自分を守るのも、自分だったのに
世の中には理不尽なことが起きる
でも腐れない、腐っても救われはしない
どうにかして自分に折り合いをつける。
 
心の奥に寅と馬を放牧して全て受け止めた
自分を許すこと
許せない事を手放そう
人は人を裁くことは難しい
相手を責めたら私も同じような人になる
自分なら変われる
悲しみを知る者は強くなれる
いつか心の草原には寅と馬が仲良く暮らす
私のトラウマは自由な心の草原に帰る
トラウマは・・・寅と馬。