濱野成秋近作浪漫短歌
濱野成秋近作浪漫短歌(令和三~五年) 時経れば百年なりとも親しきに父母兄みな逝くそを如何にせむ お水取り越えねば春は来ぬといふ母の冬里思へば幾歳 春は惜し薨みまかる師の影時移り桜吹雪の日和も疎まし こ […]
濱野成秋近作浪漫短歌(令和三~五年) 時経れば百年なりとも親しきに父母兄みな逝くそを如何にせむ お水取り越えねば春は来ぬといふ母の冬里思へば幾歳 春は惜し薨みまかる師の影時移り桜吹雪の日和も疎まし こ […]
失恋詩 独りぼっちのワイングラス 高鳥奈緒 2023.11.11 吹き抜ける風は秋の香り 小径に舞う色とりどりの枯葉たち 若葉だった木漏れ日の小径を あなたと一緒にぐい、ぐい、ぐい 漕いだわ、自転車、ぐい、ぐい […]
黒サンゴの指輪物語 高鳥奈緒 2023.11.3 物に溢あふれ満たされすぎると 本当に大切なものが見えなくなる 必要なものは、それ程多くはないのだし。 祖母の黒サンゴの指輪は 無くなる少し前に母が受け取った […]
恋沼 高鳥奈緒 2023.10.31 恋沼にわが身は沈む 誰の助けもなく沈んでいく ゆっくりとゆっくりと もがけばもがくほど成す術もなく 口元まで沈んだ時 最後の一言を笑って言うわ 「ほら・・・見て!これが、わ […]
私と一緒にもう一つの私が 高鳥奈緒 2023.10.26 何に怯えて 何に怖気づく ホラーって、見えない恐れのことよね。 想像が不安を掻き立て まだ何も起きてないのに わたしをシーツにしがみつかせる 負 […]
生き別れ 高鳥奈緒 2023.10.24 娘三人に恵まれたはずが 引き離されちゃった過去 生き別れって辛い 末っ子はまだ二歳だというのに 産後、わたしは不治の病に苦しんだ 仕方なく、泣く泣く娘たちと生き別れ […]
金木犀の香りの中で 高鳥奈緒 2023.10.20 別れたお方を街で偶然みかけた 金木犀の香りの中で オレンジの夕陽丘 眩しくてよく見えない 目を見張った その懐かしい背中は、確かにあなた 一瞬はっと息を吞 […]
おかげ様 高鳥奈緒 2023.10.14 おかげ様 今まで何とかやってこられました おかげ様 いつも誰かに救われてきました おかげ様 周りが優しい目に溢れていたから おかげ様 今がありますことに感謝 […]
あたし 高鳥奈緒 2023.10.4 あたし 変な奴 あたし いつだって苦しんでいる そう、とっても些細なことかもしれないのに あたしの頭の中は、ごちゃごちゃゴミ屋敷 ぐるっ、ぐるぐる、ぐるっ サツマイ […]
あきらめないで 高鳥奈緒 2023.9.27 あきらめないで 心折れそうになっても あなたは あなたのままで 充分に、輝きがある もっと自分を信じて たとえ どんな困難で 立ち止まって 動けず行き詰ったとし […]